色が付いた場所を探したら、意味を確認する
文章の差分は、修正前と修正後のどこが違うかを示すものです。ただし、変更の件数だけでは重要さは分かりません。「参加できます」が「参加できません」になれば、わずかな文字の違いでも意味は逆になります。
確認するときは、まず数字・日時・否定表現など、相手の行動に関わる変更を読みます。その後で空白や改行を確かめ、最後に変更後の文章を通して読むと、色だけでは分からないつながりも確認できます。
以下は、このガイド用に作った架空の連絡文です。テキスト差分比較の「入力例で試す」から同じ文章を読み込めます。入力済みの文章がある場合は、先に手元へ残してください。
1. 行内の変更と、新しい行の追加を分けて読む
変更前
集合は10時です。 会場は北口です。
変更後
集合は10時30分です。 会場は北口です。 傘をご持参ください。
この例の集計は、変更1件・追加1件・削除0件・変更なし1件です。時刻の行は変更前と変更後の2行で表示されますが、変更は1件と数えます。「傘をご持参ください。」は新しい行なので追加です。
重要なのは「2か所違う」と分かることだけではありません。集合が30分遅くなり、持ち物が増えたことを読み取ります。「変更のない行も表示」をオンにすると、会場は北口のままだと文脈も含めて確かめられます。
行番号の左列は変更前、右列は変更後です。行を追加すると、それより下の行番号がずれても本文は変わらないことがあります。番号の違いを、文章の変更と取り違えないようにします。
2. 見た目が同じなら、空白とタブを確認する
次の例では、場所と時刻の内容は変えていません。変更後の「北口」の前は半角空白が2個、「10時」の前はタブです。通常表示では違いが見えにくいため、ここでは半角空白を「·」、タブを「→」に置き換えて示します。
変更前(空白を可視化)
集合場所:·北口 受付時間:·10時
変更後(空白を可視化)
集合場所:··北口 受付時間:→10時
ツールの「例2:空白の違い」を比較し、「空白・タブを見える形にする」をオンにすると再現できます。変更は2件です。全角空白は「□」で表示します。これは見つけやすくする表示で、入力や「差分をコピー」の文章には追加しません。
本文にもともと「·」「→」「□」が含まれることもあります。その場合は可視化をオフに戻して区別してください。すべての見えない文字を記号に置き換える機能ではありません。
先に空白を一括削除してから比較すると、意図しない削除まで見えなくなります。まず元のまま比較し、整える必要がある空白を判断する方が安全です。
3. 改行と行移動は、文章そのものの変化と分ける
同じ一文でも途中に改行を入れると、比較する行の区切りが変わります。行の似かたによって、変更と追加、または削除と追加として表示されます。段落を移動した場合も、このツールには「移動」の分類がないため、削除と追加に見える場合があります。
一方、画面幅に合わせた見た目の折り返しは、文字としての改行ではありません。コピー元によっては見た目の折り返しが改行として貼り付くことがあるため、結果が細かく分かれすぎたら、まず入力欄の行の切れ目を確認します。
ぱっと箱ではWindows形式(CRLF)・Unix形式(LF)・CR単独の改行コードを同じ改行として比較します。ただし末尾の改行の有無は区別します。「A」の後ろに改行を1つ足すと、2行目の空行が1件追加されたと表示します。
差分ツールでは判断できないこと
- 修正が正しいか。誤字や事実の誤りが両方に残っていても、差分には出ません。否定表現や数字は前後の文を含めて読み直します。
- 書式や見た目の一致。ここで比較するのは入力欄の文字です。元の文書の太字、文字色、画像などは比較しません。
- 書き手の修正意図。似ている行の対応は文字列から推定します。繰り返しが多い文章や大幅な書き換えでは、期待した組み合わせにならないことがあります。
非常に長い行や大量の変更では、処理量を抑えるため広い範囲をまとめて変更として表示することがあります。細かい違いが追いにくいときは、元の文章を残したまま、対応する段落同士に分けて比較してください。
「差分をコピー」は、表示中に省略している変更なしの行も含む、確認用のテキストです。「+」「-」と前後の見出しが付くため、完成原稿としてそのまま使わず、必要な場合は変更後の入力欄からコピーします。
送る前の確認順
- 修正前後の原文を残し、左右の順番を確認する。
- 数字・日時・名前・否定表現の変更を読む。
- 変更のない行も表示して、前後の文脈を確かめる。
- 空白や改行の差を確認し、最後に変更後の文章全体を読む。
比較はブラウザ内で行い、入力文章はサーバーへ送信しません。ただし、クリップボードや共用端末の画面には文章が残り得ます。扱う文章の機密性に応じて、利用する端末にも注意してください。