時間の計算ガイド

3人で30分の作業は何時間?人時と経過時間の違い

人数分の作業時間を足した「人時」と、開始から終了までの経過時間は別のもの。共同作業の例で、何を足すか、休憩や重複をどう扱うかを整理します。

読む時間:約4分制作・運営:ぱっと箱

先に結論

3人で30分は、合計1.5人時

全員が30分ずつ作業したなら、30分 × 3人で、人数分の作業時間は合計90分。時間単位では1.5人時です。一方、全員が9時に始めて9時30分に終えたなら、開始から終了までの経過時間は30分。この2つは、別のものを数えています。

「どれだけ人の時間を使ったか」と「何分で終わったか」

イベントの片付けを3人でする場面を考えます。「終了までの待ち時間」を知りたいなら30分、「全員の作業時間を合計した記録」が必要なら1.5人時です。

人時(にんじ)は、各人の作業時間を時間単位で足したものです。1人が1時間作業すると1人時、2人がそれぞれ30分作業しても1人時になります。人数だけでなく、実際に各人がどれだけ作業したかが必要です。

全員が同じ長さだけ作業した場合は「人数 × 1人あたりの時間」で求められます。途中参加や早退がある場合は、1人ずつの時間を足します。ここからの時刻は説明用の例です。

途中参加があるときは、各人の時間を足す

表は横にスクロールできます

各人は記載した時間帯に休憩なしで作業した例
担当開始〜終了作業した長さ時:分で入力
Aさん9:00〜10:0060分1:00
Bさん9:30〜10:0030分0:30
Cさん10:00〜10:1515分0:15

人数分の合計は60 + 30 + 15 = 105分、時間に直すと1.75人時です。全体では9時から10時15分までなので、経過時間は75分。BさんとAさんが同時に作業した30分も、人の時間としてはそれぞれ数えます。

ただし「60分・30分・15分」という長さだけでは、経過時間は出せません。同時に作業したのか、順番に作業したのかを判断するには、開始・終了の時刻も必要です。

休憩、同じ長さの行、全体の記録に注意する

  • 作業していない時間を含めるか。1人が9時〜9時30分と10時〜10時30分に作業したら、作業時間の合計は1時間、最初から最後までは1時間30分です。間の30分を作業時間に含めない記録なら、2つの作業を分けて足します。
  • 同じ時間の行を消さない。3人が30分ずつ作業した記録には、0:30 が3行必要です。重複行削除を使うと、別の人の時間まで消えてしまいます。
  • 全体と内訳を両方足さない。「全員分90分」という行があるなら、そこへ各人の30分をもう一度加えると二重計上になります。

同じ人の作業記録どうしで時間帯が重なっている場合も、その人の時間を二重に足さないようにします。ここで扱うのは作業に使った時間の整理であり、休憩や待機を給与計算でどう扱うかを決めるものではありません。

ツールには時刻ではなく、1人ずつの「長さ」を入れる

先ほどの途中参加の例なら、入力形式で「時:分」を選び、次の3行を入れて「時間を合計する」を押します。

途中参加の例を合計する入力

1:00
0:30
0:15

結果は 1:45:00、分では105分、小数の時間では1.75時間です。各行が1人分の作業時間なので、この1.75時間を合計1.75人時と読めます。ツールが人数や経過時間を判定しているわけではありません。

最初の「3人で30分」を試すなら、次のように同じ長さを3行入れます。結果は 1:30:00、1.5時間です。

3人が30分ずつ作業した入力

0:30
0:30
0:30

このツールは開始・終了の時刻から差を求めたり、休憩や重なりを自動で差し引いたりはしません。9:00 と入力すると、午前9時ではなく9時間として足されます。

人時から、次の作業が終わる時刻は決められない

前回1.5人時だったから、次回は3人なら必ず30分で終わる、とは限りません。順番にしかできない工程や待ち時間、作業の分担があるからです。人時は使った時間の合計として残し、次回の所要時間は作業の進め方も含めて見積もります。

1:45 が1.45時間ではなく1.75時間になる理由は、時間の足し算と小数への換算で説明しています。